「むー……」
体がムズ痒くて、目が覚めた。
何か、変な感じがする。
「……ん?」
下半身に妙な違和感がある。
眠い頭を起こして、布団をめくった。
「ワギャー!?」
股間に、謎のふくらみ。
慌ててパジャマのズボンを下ろすと、私の股間に変なものが生えてる。
これって……
「こ、これって、男の子のじゃろ……」
私の股間に突如として現れたソレは、私の混乱とは裏腹にズズィとそそり立ってる。
「と、とにかくなんとかせんと……」
どうしようかとオロオロしていると、股間のソレは徐如に小さくなっていった。
このまま消えてくれたらいいんじゃけど……。
そう思ったが、やはりソレは小さくなっただけで、依然として股間に生えたままだった。力なく垂れる姿が、芋虫のようで気持ちが悪い。
とりあえずはなんとかなったようなので、ひとまず学校の制服を着た。
学校指定の少し短めのスカートのせいで、妙に下半身はスースーするが、学校を休むわけにはいかないので、我慢するしかない。


「多汰美、具合でも悪いんか?」
一時間目の休み時間。机でどうしようかと考えていると、まきちーが心配そうな顔で話し掛けてきた。
「ううん、体調はいいんじゃけど……」
「……なんや悩みでもあるんかいな?話して軽くなるようなら、相手になったるで」
まきちーが腕を組む。
腕を組むことで強調された豊満な胸が、ふわふわと柔らかそうだった。
「あ、ありがと、まきちー。でも、大丈夫じゃけえ」
言って、席を立つ。
「多汰美、何所行くん?」
「お手洗いじゃよ。それと、このことは八重ちゃんには内緒じゃよ?」
スカートの端を抑え、大きくなりだしたアレを隠すようにしてトイレへ向かった。


「っはぁ、はぁ……」
トイレに入るなり、下半身に力が入らなくなって便座に崩れるように座りむ。
股間のソレは、スカートの上からでもわかるほどにふくらみ、手を添えるとビクンと脈打った。
「どうしちゃったんじゃろか……全然収まらんのじゃけど……」
さすがに怖くなって、股間のソレにもう一度両手を添える。
「ふぁ!?」
体全体に、電気のようなものと快感が同時に流れた。
収まりがつかなくなったソレは、もっと触れと喚くようにビクビクと脈動する。
「な、なんじゃろ……すごい熱い……」
両手にソレの熱さが伝わってくる。
押さえつけている間にも、ソレからは止め処なく快感が体中に走り、意識が持っていかれそうになる。
試しに両手でこすってみると、もっとすごい快感が走った。
「うあ、すごっ……」
手が止まらなくなり、何度も手でソレをこする。
学校のトイレだということを思い出して、片手で口を抑えた。
「うん、んっんー!」
どんどん何も考えられなくなり、時間すら忘れてソレをこすることに熱中する。
しばらくこすっていると、体の内から妙な感覚がして、とうとう我慢できなくなった。
「ん、んぅうー……っ!」
こすり続けたソレから、白い粘着質の液体が吐き出されて、トイレのドアにかかった。
ソレの脈打つのと同時に何度も吐き出された液体は、数度の放出で止まった。
「はぁーっはぁー…………私、何やってるんじゃろ……」
全身の疲れと、してはいけない一線を越えたような感じに、ぐったりとうなだれる。
ふと、ドアのしたの隙間に誰かの影が見えた。
────え
血の気が引くとはこのことだろうか。
全身が硬直して、思考が回らなくなる。
急いで下着を履きなおして、ドアを開けた。
「────まきちー……」
ドアの向こうには、気まずそうな顔で顔を真っ赤にしたまきちーが立っていた。


管理人の夏樹です。
フタナリというのは初の試みで、ここのところずっと絵ばかり、加えて18禁なんて書いてなかったので、ぶっちゃけて難儀でした。
内容もちょっと急ぎすぎて、半端になってしまったかと思われます。
『多汰美にアレが生えた日』は続編となっているため、第2部でなんとか挽回したいと思います。
期待しないで待っててください(ぁ


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